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効果音を作ろう!

東京都市大学 アニメーション

効果音(SE)チーム

効果音は、都市大アニメーションが自作する方針に決まったので、冬休み前に東京都市大学の世田谷キャンパスに集まり、会議を行いました。 効果音作成メンバーは、総監督の山下と制作進行の川口さん、副監督の大竹くん、音楽担当の網野さん、タクトさん、VFXのSAさんと申さんで作りました。

効果音は映像の臨場感を高めるために非常に重要な要素です。SE担当の方々は、映像のシーンごとに適切な効果音を選び出し、録音したり、ソフトで作成したり、音の調整を行っています。

会議

途中まで出来上がっている映像を見て、どこでどのような絵が必要か、リストアップします。 私は効果音なんか、それっぽいものがなっていれば、詳細には聞こえないのでそこまで重要視していませんでした。なので、iPhoneの録音機能で録音して、それを効果音として使えばいいかなと思っていたのですが、音楽担当の網野さんとタクトくんから猛反対を受けました。笑 iPhoneの音では雑音を拾いすぎてしまうようです。今考えれば、音の専門である2人がいてよかった…

実際に効果音を作ってみよう!

録音

効果音作成チームは音担当のタクトくんと作品全体の総監督である山下を中心に行われました。 まずは試しにシーン5の主人公が廊下を歩き、扉を開ける音を録音してみることにします。 最適な録音環境を探すために、みんなで世田谷キャンパスを彷徨きました。

  • 人通りが少ない
  • 廊下の音が反響する
  • 扉が木製で、金具の音を含み、ドアノブを回す対応の扉

これらの条件を満たす場所として、3号館の2階の廊下を選びました。 数回りテイクを繰り返し、一応取れたものを本編で使っています。

該当のシーンの映像(パート5)

ソフトでの作成

VFXのSAさんと、タクトさんが、ソフトを使って効果音を作成しました。 ソフトを使うことで、音の長さや音量、音の種類を調整することができます。

例えば、フラスコと本の子達のシーンはSAさんがソフトで作成した音を使用しています。

フラスコの音:
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本の音:
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AIを使用した作成

また、VFXの申さんはAIを使用したアプローチをとりました。

サッカーボールの音:
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子供が走る音:
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なんで?と疑問を表す音:
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AIを使用したクリエイティブは都市大アニメーション全体の方針としては推奨しています。 新しい技術は積極的に取り入れることで、より良い作品を作ることができると考えています。

フリー素材の使用

やはり全ての効果音を自作するのは難しいので、フリー素材を使用することもあります。 例えば、パート4のオセロシーンでは、フリー素材を使用しています。

該当のシーン例の映像(パート4のオセロシーン)

ダビング

最後に、効果音を映像に合わせてダビングします。 ダビングは、HALF HP STDIOのスタジオで行いました。

やはりHALF H・P STUDIOさんのプロフェッショナルな仕事には驚きました。 いい機材と、数十年の長い経験、卓越した技術で私たちの音をさらに磨き上げてくれました。 世田谷区の人たちも驚いていました。

たまたま担当者の方々がイナズマイレブンの仕事をしていた経験があったので、サッカーのシーンは丁寧に音を足してくれました!すごい。これは本当にテンションが上がった。エモすぎる。

声優の演技や、音楽、効果音をできるだけ聴かせるように地味にずらすことがあるなどのテクニックも教えてくれました。本当に勉強になりました。

また、HALF H・P STUDIOの方々も私たちのワークを褒めてくれました! 「効果音が少し足りない部分もあったが、そこをうまく音楽で補うようになっていて驚いた。」 という言葉をいただき、とても嬉しかったです。音楽担当の方々にも感謝を伝えました。

該当のシーンの映像(パート4のサッカーのシーン)

効果音の作成が完了したら、映像の完成が近づいています!次回は、映像の完成について書きます。